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ブックレビュー 「墜落現場 遺された人たち 御巣鷹山、日航機123便の真実」

こんにちは。ツマとオットとキャットのブログ、つもっとキャットです。

冬は風呂にKindleを持ち込んで本を読んでいるので、読書量が増えます。冬ごもりです。

今回紹介する本は「墜落現場 遺された人たち 御巣鷹山日航機123便の真実」です。1985年の日航機墜落事故に関する本です。

 

事故発生時、遺体の身元確認捜査の責任者が、自らの体験と胸が詰まるような取材で書き下ろした生命(いのち)の重さを問う鎮魂の書!衝撃のベストセラー『墜落遺体』の著者が、さらなる極限の悲しみに渾身の力で迫る! 忘れまい。真実の証言。

『新装版 墜落現場 遺された人たち 御巣鷹山、日航機123便の真実』(飯塚 訓):講談社+α文庫|講談社BOOK倶楽部

 

この事故があったときにツマはまだ生まれておらず、事故のことも報道でなんとなく聞いたことがある程度でした。御巣鷹山が地理的に近いところに住むようになり、今になって事故を身近に感じ始めて、たまたま目にしたこの本を読んでみました。

著者は、事故のあとに遺体の身元確認を担当した警察官です。この事故に関する作品、書籍はたくさんあります。事実を元にしたフィクションは何作か読んでいましたが、記録書籍を読むのは今回が初めてでした。

①遺族、②生存者、③自衛隊員、④医師と看護師、⑤葬儀、の5章に分かれていて、著者が当時の人物に話を聞きに行く形で記述されています。

著者の見解は最低限です。語り手のことばや事実が淡々と書かれているので、あの事故で何が起きたのか、だれがどんなことをしたのか、何を感じたのかを素直に受け取ることができます。生々しい現場を想像してしまうのは、語り手の経験がことばに詰まっているからでしょうか。

ただのインタビューではなく、著者自身もこの事故に携わっていたからこそ引き出せたことばもあるでしょう。事実なのか陰謀論なのか、不透明な記事がたくさん転がっている世の中において貴重な1冊となりそうです。

余計な情報が入らないので、ツマのように事故のことはうっすらとしか知らなかった人にもおすすめです。

 

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