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ブックレビュー「時をかける眼鏡 医学生と、王の死の謎」

こんにちは。ツマとオットとキャットのブログ、つもっとキャットです。

ひさびさにラノベに手を出しました。Twitterで知った作品です。SNSってすごい。次に寝込んだら読もうと思っていたところ、ちょうど寝込んだので読みました(笑)

 

 

母の故郷・マーキス島にある「法医学博物館」で突然過去の世界に飛ばされた、 医学生の西條遊馬。わけがわからないまま、殺人事件の現場に居合わせたために投獄されてしまう。そこで出会ったのは、この国の皇太子ロデリック。彼は、父である王を殺した罪に問われているというのだが…?そして、ロデリックの無実を証明するよう、遊馬に頼んできた人物とは――!?

時をかける眼鏡 医学生と、王の死の謎 | 椹野道流 | 集英社オレンジ文庫

 

雑にいうと過去へのタイムスリップファンタジーです。異世界転生やタイムスリップものは最近のはやりですし、似たようなものが大量に出回っているだけに感じていたので、これを読むかはちょっと迷いました。でも法医学を勉強中の医学生が主人公、というずいぶんとピンポイントな設定が気になって読み始めました。ちなみに作者の椹野道流さん自身が法医学の専門家で医師だったりします。これも後押しとなりました。

主人公の西條遊馬が、旅行先の島から過去の世界へ飛ばされてしまうところから物語の本筋が始まります。まだ普通の大学生で研修医ですらないのですが、学んだ知識を生かして国王殺害の犯人を探します。

個性的な登場人物がたくさん出てくるのでテンポ良く読めました。文章も全体的に丁寧で読みやすかったです。1人称でわーわー叫ぶような作りではないので、大人にもおすすめ。ラノベかどうかなんて気にしなくて良いと思います。Kindleだとイラストが入っていないのですが、イラストなしでも人物像が目に浮かびました。紙版だともっと楽しいんだろうなあ。残念。

一部魔法も出てくるので、単純なタイムスリップではなくややファンタジー寄りです。ただ、みんなが魔法使いだったり魔法最強だったりというような話ではありません。

現在6巻まで続いています。問題を解決して毎回元の世界に戻るのかと思えばそうでもなかったのが意外でした。これは続きも読めってことですね。

 

X文庫やコバルト文庫で育った子供時代でしたが、椹野道流さんは1997年にX文庫でデビューしていたそうな。全然知らなかったのが悔やまれます。シリーズものを何本も書いているので、順を追って読んでみたいと思います。

このシリーズについては椹野道流さんのTwitterで知りました。他の作家さんのリツイートでたどり着いたのですが、飼い猫たちがとってもかわいいんです。猫に釣られただけでそもそも作家だなんてことも知らずにフォローしていました。

 

 

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