ここのところ、庚子を抱えて右往左往していました。ツマです。
今年に入ってから続いている血尿が何をしても治まらないので、腎臓の検査をちゃんとするために大きい病院へ紹介されました。
もう一度エコーを見たり血液検査をしても今ひとつはっきりせず、特発性膀胱炎かねえというところで落ち着きそうだったのですが、担当獣医師の「それよりもっと気になることがあるんですが」の一言でガラガラと崩れました。
膀胱と腎臓の検査のついでに胃も見ていたところ、何やら異物があると。胃内異物。
食欲とか嘔吐とかどうですか?と聞かれましたが、庚子はわざわざケージに帰ってカリカリを食べるくらいにはよく食べます。ちっちゃいけど。嘔吐も子猫時代に1回あっただけで、普段は毛玉すら吐きません。
しかし「3センチくらいの…」と聞いた時点でピンと来てしまいました。
りんりんをブラシしたときにできる毛玉ボール。みんな大好きで楽しみにしているのですが、庚子は大興奮のあまり食べようとしてしまいます。
それに気付いてからは小さいボールはやめて、大きなボールだけで遊ぶようにしていましたが、撤去できていなかったボールがどこかに転がっていたか、それ以前に既に食べていたボールがあったに違いありません。
毛繕いで自然と食べてしまう毛とは違ってしっかり丸めてあるので、上からも下からも排出されないまま胃に残っていたのでしょう。
この大きさのものが腸へ行ったらやばいとなって、本当にボールかどうかも確認しつつ、その日のうちに摘出することに。腎臓どころではなくなりました。
全身麻酔で数時間後、見事なりんりんの毛玉ボールが出てきました。閉塞する前に気づけてとりあえずは良かったです。
拾った当初から庚子は運が良い子だなと思って見ていますが、本当に強運の持ち主かもしれません。
腎臓と膀胱しか見ていなかったら気付かなかったし、ボールは胃壁にめりこむこともなくふよふよ浮いていたし、おかげで開腹はしなくて済んだし、見つけてすぐ対処できる病院だったし。
やっぱり名前か。
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しかし問題はここから。
麻酔からの覚醒が悪く、意識が戻っても常に朦朧としている状態。こちらが見えているのかどうかもよくわかりません。よくよく思い返せば避妊手術のときも遅かったと言われたような。
念のため経過観察をすることになり、1泊入院となりました。24時間体制で管理してくれる病院です。庚子の強運がさらに発揮されました。
なんだか大事になってきましたが、庚子がいない間に家をもう1回見て、もう毛玉ボールが落ちていないことを確認しました。
庚子がいなくて寂しい…というよりは、姿が見えないと背後から襲われそうで不安になっている珊瑚。
庚子がいそうな家中の隙間を調べていました。
庚子の師匠をやっているはずの海凜君は意外とけろっとしていました。どこから来る自信?
そしてその晩、下水管が詰まりました(笑)
ギリギリでまだ店が開いている時間だったので、コレ↓を買ってきてどうにか解消。疲れた…。コレ、名前は何ていうんですか…?
庚子の腸の代わりに家の下水管が詰まるとはこれ如何に。これは、庚子の強運の一部??
翌日、回復してきたので退院できますと連絡をもらって迎えに行きました。が、いつも病院の日に限って天気が悪かったり寒かったりする庚子。この日は庚子史上最悪の悪天候でした。庚子の運はどこに向いてるの?
そうそう、庚子の検査の日はツマもオットも休みを取っていましたが、どういうわけかツマは翌日も休みにしていたんですよね。おかげで庚子のお迎えに専念できました。やっぱり庚子は運が良い!
退院前、カリカリは食べなかったけれどちゅーるは食べたと報告を受けました。てろてろは好きだもんね。
帰宅してからはすこーしカリカリを食べましたが、その後は飲まず食わずのままひたすら休眠。疲れたよね。がんばったね。
せっかく庚子が帰ってきたのに、だれも起きてきません。何この団子(笑)
夜になってやっと起きてきたと思ったら、全然違うところを探している珊瑚。
庚子におちょくられてばかりいる珊瑚ですが、最近はちょっぴり仲良しになってきているようです。というか、珊瑚は梅子に毎日殴られていても梅子を嫌いにならないので相当なお人好しです。きっと庚子に対してもそんな感じ。
しかし退院翌日もまったく食べず、カリカリどころかちゅーるも無一物もすいどーすいのオユワリもヒエヒエのおみずも、何も口に入れた様子がありません。
こりゃやべえとなって、とりあえず出したのがいつものアレ。デビフの流動食、カロリーエース。
犬用はわりとよく見かけますが、猫用は見つからないことが多いので、常に2缶はストックするようにしています。りんりんも去年使いました。
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たぶん、麻酔後の消化管運動がいまいち戻らなくて食欲不振なんじゃないかと思います。一度は自分で食べているので食べ物を受け付けないというわけでもなさそうだし、消化の良いものを少しずつ与えて胃腸を動かせば結構良くなるのではないかと。おなかがびっくりしないように、温めてから与えます。
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りんりんのときはエナジー500を混ぜて半固形状にしていましたが、今回の庚子はそもそも検査前の絶食&麻酔&胃内視鏡からの食欲不振なので、流動食のままで食べさせました。この状態だと、1mLの細いシリンジも使えます。
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シリンジは薬を飲むのに使って庚子も慣れていたので、吸っては飲ませ、吸っては飲ませと一気に15mLほど飲めました。
心なしか顔つきがシャキッとしたので様子を見ていたら、大好きなエモノをつつき始めたり。
単純に遊びたいだけのときもありますが、庚子の遊びは結構狩りなので、そのままごはんを食べることが多いです。
近くのカリカリをちょっと気にしている様子があったので、温めたちゅーるを即座に提供。少しですが、自分でしっかり食べました。カロリーエースで胃腸を動かす作戦、大成功!!
前回に引き続き、カロリーエースやちゅーるを温めておくのにはラクックを使用しています。冬の間もずっと活躍していました。Sサイズがあれば、ほとんどの缶やパウチは楽々入ります。
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珊瑚もお相伴。
間に合わなかった梅子(笑)
退院2日後の朝まで続けて、自分でごはんやお水のところまで行けるようになったところで終了しました。
相変わらず蛇口から飲むのが好きな庚子です。
退院2日後の日中には自分でカリカリを食べた形跡があったので一安心。
本題の血尿のほうが何も進展していないので、経過観察も兼ねた通院のときに診てもらうことになっています。
それにしても猫から作ったボールでも腸閉塞のリスクがあったんですね。気をつけます。真っ先に誤食をするのはビニール大好きの海凜君か、何でも拾い食いしちゃう珊瑚だと思っていました。
麻酔に関しては今後必要になったときの注意事項などを教えてもらいました。何事も起こらなければそれで良いのですが。
おまけ。
ぐったりのオナカハゲ。エコーのために剃られました。