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ブックレビュー「ネコ全史」

こんにちは。ツマとオットとキャットのブログ、つもっとキャットです。

今回は猫本の紹介です。星の数ほど存在するのでわざわざ買うことは少ないのですが、これは天下のナショナルジオグラフィックの猫本!

 



ネコとはいったい何物なのか。
いつから人間と共生するようになったのか。

ウシやブタ、ウマやイヌのような家畜と違い、ネコはひたすら人懐こい表情としぐさで人間に愛され、いつしか家族同然の地位を獲得した。
最古のネコ科動物から、氷河時代のスミロドンや新種のサバンナまで、ネコ科動物の種類と進化史をたどりつつ、ネコと人間の関わり合いを探る。

ある種のネコは人間の狩猟を手伝い、別のネコは穀物倉庫でネズミを追い払う役目についた。
また別のネコは、神殿で美しく神聖なものとして崇められ、人々から愛情を注がれるようになった。

ネコの進化史をたどる一方で、動物としてのネコの特異な能力を科学的に探る。
非常に速い成長、生涯に100匹以上生むことができるといわれる多産、暗闇をものともしない特殊な目、優れた嗅覚、イヌよりも優れた超音波を聴き取る能力、ネコ独特の感覚器ヤコブソン器官など、ネコの不思議な能力を検証する。

ネコはなぜいつも足から着地できるのか、なぜ毛づくろいが大好きなのか、ネコのひげは一体何の役目をしているのか、
身近な話題から、ネコの社会的能力や言語能力といった興味深い研究成果も紹介。

愛らしいネコたちの写真とともに、ネコの謎と秘密に迫る一冊。

ネコ全史 君たちはなぜそんなに愛されるのか | 書籍 | ナショナル ジオグラフィック日本版サイト

 

猫に関して世紀の大発見があったわけでもなく、何の変哲もないただの猫本です。一部、広義のネコ科の話がありますが、基本的にはイエネコがテーマです。古代の猫の話や、猫の習性の話は、猫が好きな人なら一度は聞いたことがあるものばかりで、特に真新しい内容ではありません。

それでもこの本を開いて良かったなと思ったのは、写真です。さすがナショジオ。ただかわいい、ただ美麗なだけの写真ではありません。時には躍動感があり、時には生活の臭いが見え隠れする、味のある写真が満載です。たとえ本の内容が難しかったり、逆に知っていることばかりだったとしても、写真集としての価値もあるのがナショジオです。

猫同士のコミュニケーションとか人間と暮らした歴史と同時に、現代にも焦点を当てている点が、この手の本では珍しい取り組みでした。現代での猫を使ったマーケティングや、野良猫の問題はもちろん、AIと猫の話は2023年の今だからできることでしょう。

原書は2022年発行です。国内で手に入る場所が見つからず…。興味のある方は米国Amazon で見てみてください。

 

もうすぐイヌ全史も出るそうです。犬派必見。

犬のことはなんとなくしか知らないので、こっちは読めば新しい発見がたくさんあるかも?

 

自分のルーツを読んでいたら眠くなっちゃった庚子。