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猫に薬を飲ませる方法 ~シロップで楽々ver.~

こんにちは。ツマとオットとキャットのブログ、つもっとキャットです。

薬を飲むのが本当に嫌で嫌でしかたないりんりん。血尿が出たり、結石ができたり、風邪を引いてしまったり、また血尿ができたりで、この1年は薬から離れられない状況が続いていました。

内服自体がストレスとなってしまい、一時はまったく薬を受け付けない状態に。


tsumottocat.hatenablog.com

 

錠剤はやめてできるだけ病院で注射にしてもらい、家で内服するしかない尿結石の薬はシロップに変えてもらいました。シロップになってから半年近く経ったかな?飲むのも飲ませるのもお互いに慣れてきて、手早く済ませられるようになりました。

そこで今回は「猫に薬を飲ませる方法 シロップ編」をお届けします。

 

口の開け方など、薬を飲ませるときの基本は以前の記事もご覧くださいね。

 

 

用意するもの

1)薬

そりゃそうです。これがなければ始まりません。用法用量を守って与えましょう。

 

2)シリンジまたはスポイト

シロップを飲ませるときの必需品です。薬に付属していたり、病院で配布、または販売しています。

ツマは自分でシリンジを購入して使っています。メリットとしては、

  • 小まめに新しいものに交換できる。付属品だと薬がなくなるまで同じものを使い続けなければいけない。
  • サイズや素材など、気に入ったものを選べる。

このふたつが大きいです。

あとは、病院だと1本ずつしかもらえなくても、自分で買えば必要なだけ確保できます。病院で販売しているのならまだ良いですが、無料で配布しているものだと多めにほしいとは言い出しにくいですし。

上の画像は、薬に付属していたスポイトの写真です。スポイトは取り回しがあまり良くないので使っていませんが、付属品なのでこのまま薬のボトルのキャップとして使えるというメリットがあります。

3)きれいな布、ティッシュなど

猫の口周りを拭くためです。慣れないうちは汚れやすいです。慣れてくれば不要です。

 

4)猫への愛と、度胸

怖がらせないように優しく、そして迅速に終わらせましょう。

 

シロップを飲ませる手順

今回はオットがひとりで飲ませます。でもりんりんはオットからは常に逃げ回っているので、最初に捕まえたのはツマだったりします。

 

1)シリンジやスポイトで薬を吸う

あらかじめ必要な量を吸い取っておきます。目盛がついているはずなので、決められたところまで吸い上げます。

シリンジの場合は瓶の奥まで深く入れてから吸うと、空気が入りにくくなります。スポイトの場合は、球をしっかり押して、空気を押し出してから吸いましょう。

空気も一緒に入ってしまったときは、逆さにして軽く叩くと空気の泡がだんだん上がってきます。泡が先端まで来たら、そーっと押し出しましょう。

ここから先は、シリンジを使用して説明します。

 

2)猫を確保する

焦ると逃げ回ってしまうので、慌てず騒がず。

足の間に挟んで逃げ道を塞ぐ体勢がおすすめです。後ずさりで後ろに逃げようとするので、おしり側をしっかり塞ぎましょう。むぎゅむぎゅになっているだけで、乗ってはいません。

ツマはこの膝立ちの体勢が苦手なので、片膝で行っています。右側は足で塞いで、左側は肘までの腕全体と上半身を使って囲います。(右利きの場合)

ふたりで行う場合は、ひとりが抱っこしていても構いません。ただし仰向けにすると薬が気管に入ってしまう原因となるので、うつ伏せに近い形で抱きましょう。

 

3)なだめる

おりこうさんだね。すぐ終わるからね。(心は鬼)

 

4)口を開ける

上顎、頬骨のあたりを持って口を開きます。

口の開け方は以前の記事も参考にしてください。

 

5)薬を入れる

シリンジやスポイトを押して、口の中に薬を注入します。真っ正面からだと気管に入りそうで心配なので、少し横にそらして入れています。上の写真の、右手の進行方向がそのままシリンジの向きだと思ってください。(撮影の向きを失敗しました…)

慣れないうちはゆっくり入れてしまいがちですが、思い切って一気に注入したほうがお互いのためです。シリンジのほうがプシュッとすばやく押し込めるのでおすすめです。

錠剤と同じく、初めてのときは自分で思っているよりも奥を狙うのがコツです。シリンジやスポイト自体を奥まで突っ込む必要はなく(刺さったら危ないし)、プッシュする方向で奥を狙うイメージです。

これは口に残った薬を嫌そうに舐めているりんりん。

 

6)おしまい!

シロップなので、口に入ってしまえばそう簡単には吐き出せません。口の周りについてしまったら、きれいな布やティッシュなどで拭き取ってあげましょう。

お怒りのりんりん。でも飲まされるのにも慣れてきました。

シリンジの選び方

投薬に使えるシリンジは、大きくわけてストレートタイプと先端がカーブしているタイプに分けられます。おすすめはストレートタイプのほうです。

シリンジは、大は小を兼ねません。猫に与えるシロップ薬は、一般的には少量です。大きすぎるシリンジだと、飲む量よりもシリンジに残る量のほうが多くなってしまいます。シリンジを最後まで押し込んでも、先端部分に残る薬は注入できないのです。適度なサイズのシリンジを選びましょう。

ストレートタイプ

ツマが使っているシリンジです。一応医療用らしいのですがネットで普通に買えます。注射器のように見えますが、針なんてついていませんので安心してください。

今回は1回1mLを測れれば良かったので、小さめのシリンジです。サイズはいろいろあるので、用途に合ったものを見つけてください。薬用なら、大体は1mL用で足りるのではないかと思います。

 

類似品を出しているメーカーもいろいろありますが、テルモかニプロあたりが信頼できます。猫に使うものなので、あまり聞いたことのないものは使いたくありません。。。

先端がカーブしているタイプ

こちらはおすすめのメーカーが見つからない&容量が12mLで大きめなので、シロップ用としてはさほどおすすめではありません。が、先端がカーブしているおかげで、横から口の中に差し込みやすくなっています。

うまく口を開けないときに使ってみるのも良いでしょう。

 

シリンジのお手入れ

SINGLE USE ONLY(使い捨て)と書かれているのでドキドキしますが、毎回捨てていると結構な消費量になるので、気にせず洗って使っています。

洗うときは、コップに入れた水を数回出し入れするだけでOK。外側も忘れずにすすぎましょう。

シリンジの持ち手は引っこ抜くことも可能ですが、逆向きに動かすことになるのでゴムが劣化しやすくなります。ゴムが劣化すると滑りが悪くなったり、隙間から空気が入って薬をうまく注入できなくなったりします。引っこ抜いて洗いたくなるような汚れがあったら、潔く捨ててしまいましょう。

シリンジを捨てるタイミング

毎回捨てるのが理想ではありますが、そうも言っていられないので、汚れや傷が見えてきたら捨てています。

口の中に入れるときに牙が当たるようで、小さな傷がついてきます。傷の隙間まで洗うことはできないので、雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。傷の部分にシロップの色がついてしまったりもするので、そういったものが見えてきたら捨てています。

今回使用したシリンジも、そろそろ捨て時です。

まとめ

シリンジを使ってシロップの薬を飲ませる方法を解説しました。口に入ってしまえば吐き出せないので、うまくできれば錠剤よりも簡単に飲ませることができます。錠剤を飲ませるのに苦労している方は、シロップの薬がないか聞いてみるのはいかがでしょう。シロップがなくても、水に溶かして飲める場合もあるので、薬をうまく飲ませられないときは遠慮無く獣医さんに相談しましょう。

 

ところでりんりんの投薬は、今回の写真撮影のタイミングをもって完全に終了しました!おめでとう!

ここ数ヶ月に毎月行っていた尿検査で、ずっと血尿も石もない状態をキープできました。一旦薬をやめてみて、それでも大丈夫そうだったら寛解です。りんがんばったね。

このシロップ薬が始まったときに、ツマはこっそり味見をしてみたんですよ。そうしたらなんとも言えない薬臭さと、子供用シロップのような変な甘さ。りんじゃなくても吐きたくなりました。りん、こんなのを錠剤で飲まされていたのか…。そりゃ口の中に残ったら気持ちが悪くなって吐くわ。りんえらいよ。

ひなたぼっこから帰ってきて、ほっかほかにできあがっているりんりん。