前回のお話はこちら↓↓
こんにちは。ツマとオットとキャットのブログ、つもっとキャットです。
無事、りんりんの投薬期間が終わりました!10日間。長かった…。
3日目あたりからオットにはシャーシャー言って一切触らせなくなってしまったので(信頼度の差)、ツマが飲ませるか、ふたりで一緒に飲ませてどっちが犯人かわからないような感じで行っていました。
毎日毎日
「昨日のアレは夢だったにちがいない」
「ツマがこんなひどいことをするなんて、ツマはどこか悪いにちがいない」←逆に心配してくる
「オットきらいこっち来んなシャーッ」
「あ、ツマのかつお節は食べる~」
と、信頼と裏切りの狭間で生活していてこっちも泣きそうでした。
そして7日目の夜。ふたりで飲ませていたのですが、だんだん嫌気が差してきてその日は非協力的だったりんりん。3粒飲ませるだけで非常に時間をかけてしまい、もはや抵抗する気力もなくなってるわ、泡を吹きまくって収拾がつかなくなるわ、ハチワレーズが野次馬に来るわ、8日目の朝でもそれを覚えていてツマにさえも絶望的な顔をするわ…
完全に怯えている。
その節は大変申し訳ありませんでした…。
つもっとも反省して、もっと手早く終わらせられるように技を磨いたのでご紹介します。結論から言うと、なんだかんだでちゅーるは最強。
薬の飲ませ方の基本
それにしても、猫って薬を飲まないですよね。薬(錠剤)を飲ませるときの基本ですが、YouTubeに素敵な動画がたくさんあるので、まずはそちらをご覧ください。
その上でツマが意識したのは、
1)目の下?頬骨?を持つ
上顎の骨のこと!利き手ではないほうで、頭ごと包むようにしてしっかり持ちます。人間は猫の後ろよりも、横にいるほうがあとが楽です。床にいる猫にしゃがんで与える場合は、膝で囲い込む感じで後ずさりできないようにします。ひとときのもふもふを楽しめます。
2)上を向かせる
上顎(頭)は、鼻先を天井に向けるような形で固定。猫は体がくにゃんくにゃんなので、正面を向いたままだと前後左右に踊ります。上に向かせておけば、少なくともそれ以上後ろには行きません。また、上に向いていることで口が開きやすい体勢になります。
3)口を開かせる
利き手の親指と人差し指で薬をつまみ、中指で口先をちょいちょいとやると口を開きます。とういうか、ガフガフします。初めての人は、ここで結構びっくりするかもしれません。つらそうなので、なんかごめん…っていう感じになりますが、さっと飲ませられるようになれば問題なし。
指はこだわりすぎずに、使いやすい指でOK。ツマは親指と中指でつまんで、人差し指でちょいちょいすることも多かったです。上手な人の動画だとしっかりパカッと開けていますが、まあそんなにうまくいきません(笑)個人的には、どうせガフガフするなら無理にこじ開けるよりは、タイミングを狙っていくほうがいいかなと思っています。
4)薬を入れる
口が開いたら薬をIN!…できないですよね。わかります。普通に放り込んでもそのまま吐き出されるか、そもそも入らないか。
薬は放り込まずに、置いてくる。某バスケ漫画でも言ってました。ガフガフしていると舌も大暴れしていますが、ここだけは負けずに口の奥へ薬を置きます。つまんだままだと指が入らないので、指に乗せて差し込んでいました。これがツマが使う指にこだわらなかった理由です。大慌てのガフガフに惑わされずに、ゆっくり落ち着いて行いましょう。猫は前歯がしょぼいので、正面から指を入れる分には、噛まれてもほとんど痛くありません。
置く場所は、できるだけ奥のほうへ。目指す場所は、暴れている舌のさらに奥です。初心者の方は、自分が思うよりももっと奥を狙いましょう。口の真ん中らへんだと吹き飛ばされます。力任せにやって、オエッとならないようにだけ注意してください。あと、もしうまいこと真上からポトッと落とせたとしても、これは薬が喉に詰まる原因となるのでやめましょう。
5)口を閉じる
頭は上へ向けたまま、下顎を閉めます。そっと閉めてあげたいところですが、気を抜くと余裕で吹っ飛ばしてくるので、顎先はしっかり押さえます。喉を優しくなでてあげて、嚥下を促します。飲み込んだふりをして口に残っていることが多々あるので、気長に待ちます。舌をペロッとしたら飲み込んだサインです。が、それでもまだ飲み込んでないときがあります…。
できればシリンジで少量の水を入れられるとベストですが、成功したことがほとんどありませんでした。水をあげられれば嚥下を促進できますし、咽頭や食道に薬が残ってしまうことを防げます。
6)ごほうび!
無事に飲ませ終わったら、たぶん猫はダッシュで逃げます。後を追っても大丈夫そうならごほうびのおやつを持って訪問しましょう。逃げ回ってどうしようもなければ、近づけるギリギリのところへ置いておきます。りんりんはかつお節ジャンキーなので、逃げたその足で引き返してきました(笑)
たま~におやつを食べながら口に残っていた薬を吐き出したりします…。もうどうしようもない…。
「お薬、きらーい」
以上が、猫に錠剤を飲ませるときの基本動作です。全然うまくいきません。1粒くらいならどうにかできるんですが、それ以上連続するのは難しい。動画の飼い主さんと猫さんはプロだと思います。
そこで。
猫に薬を飲ませるおすすめの方法
ちゅーるを使った方法をおすすめします!錠剤だけでなく、粉薬もこれで対応できます。りんりんが泡を吹きまくって反省したあとはずっとこの方法で飲ませていましたが、明らかに短時間で済み、信頼回復も早かったです。
1)錠剤をつぶして粉にする
スプーンの裏などで、錠剤をつぶして粉状にします。完全に粉になっていなくても、大体細かくなっていれば大丈夫です。ツマは手持ちの乳棒を使いました。
薬を平らなところに置いて、つぶします。真上からギュッと押すだけで簡単につぶれます。粉が模様に引っかかって取れなくなったことがあるので、今回はお皿ではなくクッキングペーパーを使いました。茶色の薬は粘度があってつぶせなかったので、手でちぎりました。
2)ちゅーるを用意する
ちゅーるでなくても、似たような液状のおやつでもウェットフードでも、ねりねりできれば何でもOK。りんりんがかつお節ジャンキーなのもあって普段はちゅーるを買っていないのですが、実際に使ってみるとちゅーるは1本が少量なので便利でした。一番メジャーなペーストタイプよりも、こちらのゼリータイプが練りやすくておすすめです。
書いていて気づきましたが、これ正確にはちゅーるじゃないんですね。チャオスティックというのが正式名称のようです。
使う量はできるだけ少なめに。少ないほうが投与回数も少なくて済みます。写真の量だと1回で終わりました。この時点で、猫がわらわらと集まってきます。りんも遠巻きに見ています。
3)ねりねりする
ちゅーる…もといチャオスティックと薬を指で練り合わせます。手がとってもちゅーるになります。きっと猫に好かれるでしょう。ひとかたまりにまとめられたら完成!
4)食べてくれれば…
この時点で猫が興味をもってこのまま食べてくれれば、最高。今後の薬で困ることはありません。
りんりんは元々ちゅーるを食べ慣れないので、においを嗅いだだけでおしまい。強制的に飲ませることに。
5)飲ませる
上に書いた基本と同じようにして、猫の口を開けます。お薬ちゅーるは人差し指か中指につけておきます。口がガフガフしたタイミングを見計らって、上顎にちゅーるを貼り付けます。これでおしまい。錠剤と違ってペッとは吐き出せないので、自然と飲み込んでくれます。りんりんも「あれ?すぐ終わった!しかもおいしい気がする!」とおめめがまん丸でした。
お薬ちゅーるをつける場所は、硬口蓋という場所です。口の中、上顎の硬いところ。あくびをしたときに覗き込んでみると、ガタガタした場所があります。そこです。人間も、上顎は手前が硬くて奥が柔らかいですね。柔らかいところまで突っ込んでしまうとオエッとなるので、硬いところにつけましょう。
つけ方は、貼り付けるというか、塗りつけるというか。ペトッとくっついてくれればOK。
6)ごほうび!
たとえちゅーるでも、上手に薬を飲めたらごほうびをあげましょう。残ったちゅーるがそのまま使えるので楽ちんです。
りんりんはがんばったので、半分をプレゼント。
残りの半分は梅子とハチワレーズで分けます。君たちは何もしてないけどね…。
ベッドの下に立てこもりながらごほうび。あれ、梅子ちゃんはもう食べ終わっちゃったの?ちゃんと「待て」ができてえらいね。
ごほうびも終わったら、これでおしまいです。あれだけ嫌がっていたのに、次の日もこの方法ですぐに終わりました。次からは最初からちゅーるを用意して飲ませたいと思います。
その他の方法
ちゅーる練り以外にも試した方法や、試す以前にやめた方法があるので一応ご紹介します。つもっとはうまくできませんでしたが、これらの方法が向いている人もいるかも?
- 溶かしてシリンジで飲ませる
1回目は普通のペーストちゅーるに混ぜて与えてみました。運良く食べてくれればいいな~くらいのつもりで。まあ結果的に食べなかったので、ちゅーるまみれになった薬を飲ませることに。
液状のちゅーるなのでうまく練ることができず、少量のお湯で溶いてシリンジで飲ませました。シリンジは強制給餌にも使用できて便利と言えば便利なのですが、むせたり吹き飛ばされたりせずに投与するには慣れが必要です。今回つもっとはシリンジを使うのがひさしぶりでうまく扱えず、りんりんに苦労させてしまいました。
また、シリンジ投与は薬の味がダイレクトに伝わるので、おいしくない薬には不向きです。ビタミンBとか要注意です…(経験者は語る)。
- 錠剤ドロッパーを使う
先端に錠剤を挟んで、口の中に落とす道具です。先端のチップを付け替えれば、水やシロップに使うこともできます。今回初めて買ってみたのですが、錠剤をうまく落とすことができずに諦めました。あとなんか、口に刺しちゃいそうで怖い。噛みつく子や暴れちゃう子には良いかも。
- 薬を包む用のおやつを使う
噂には聞いたことがありました。薬を包んだり、中に入れたりして食べてもらうおやつです。近隣のお店で見つからなかったので試せませんでしたが、食いしん坊タイプには良さそうです。りんりんは…どうかなあ。大きい粒が苦手で、ヒルズも食べられなかったので…。
- 普通のおやつに混ぜる
本当にこれができればとっても楽なんですが…。短期間ですが野良歴ありのりんりんは、ツマにベタデレなだけでちゃんと警戒心があるので、慣れないものには手を付けません。昔、おさかな味の薬を喜んで食べていたのは子猫時代だったからかなあ。
梅子と珊瑚は警戒心ゼロなのでたぶんいけます。珊瑚が便秘気味だったときに、手持ちのビオフェルミンを適当に砕いてウェットフードの上に撒いておいたらいつのまにか完食していました。海凜君はちょっとお兄さんなので警戒心はありますが、食欲がやばいので結局食べちゃうかも。
あと、まちがってもごはんに混ぜてはいけません。りんりんみたいなタイプだと、ごはんを丸ごと食べなくなってしまう可能性があります。ビオフェルミンは、珊瑚が複数のウェットフードを食べる習慣があるのと、あくまでも夜食の扱いなのでもし食べなくなっても問題がないことからそのまま放り込みました。
まとめ
ちゅーる最高のひとことに尽きます。猫に薬を飲ませるのは、猫飼いならみんな一度は通る道。大体の人が苦労していると思います。つもっとはおやつをあまり与えておらず、ちゅーるとかいらなくない?と思っていたんですが、非常用としてでもあったほうがいい!いなばさんはこんなことも考えながら商品開発をしたんでしょうか(笑)
それにしても、りんりんは10日間もよくがんばりました!膀胱炎が再発しないように気をつけようね。
追伸:りんりんがオットを許してくれるまで、投薬が終わってから2週間かかりました。それまでは姿を見れば姿勢を低くして逃げるし、触るのは不可能でした。本当にごめん。